【留学での初失敗】大丈夫!ミスはつきもの。【第4話】

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心が折れる音がきこえた

時刻はAM9:00。

時差ボケのせいか、夜中に何度か起きちゃいましたが

朝をむかえられてホッとしました。

と同時に「ん…?ここはどこだ…?」

一瞬夢を見ているかと勘違いしましたが数秒たらずで

「そうだ、海外にきてるんだ…」と現実にもどりました。

暗い地下の部屋から階段を上がり外を見ると「全てが外国」

当然ですが、これが海外に来て最初に感じる素直な感想なんです。

CさんとWさんは既に仕事に出かけ家には誰もおらず、

テーブルの上には一枚の手紙」「手書きの地図」「お札とコイン※多分20ドル程度」。

これが私の最初のミッションでした。

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ミッション-1 / Bus Passを購入

手紙には学校に通うための「Bus Pass」をダウンタウンで買ってくるよう書かれていました。

Bus Passは定期券のことだとすぐにわかったのですが

「ダウンタウン」の意味が当時はわからなかったのです…

調べると、ダウンタウンとはその街の「中心地」のことだと分かり、

軽い朝食をすませ出かける準備をしていたときに、「ある単純なこと」に気付きました。

ここはどこだ?

「そんなバカな話あるわけない!」を思うかもしれませんが、

自分が今どこにいるのか分からないことに気づいたのです。

今、頼りになるのは目の前にある一枚の「手紙」。

そこにはこう書かれていました。

  • 家の住所
  • 電話番号
  • 手書きの地図(家→バス停→ダウンタウン)
  • 降車駅はマクドナルドが目印
  • 約20ドル
  • バス運賃はちょうどで支払うこと
  • Goog luck!

頭の中を整理して家を出るまでに少し時間がかかりましたが、

意を決して家を出ました。

ダウンタウンは家から北の方角

今はGoogle Mapという便利すぎるツールがありますが、

この当時にはそんなものはなかったので、売られている地図ではなく、

簡略された手書きの地図が全てなのです。

この地図を手掛かりにバス停?らしきバス停に着きました。

日本のように「バス停」という感じではなく、

青い看板にバスのイラストが描かれている程度です。

バス停には「時刻表」なんてものはなく、ただひたすらバスを待つしか

ありませんでした。

「ダウンタウンは北の方角、こっちだな」と確認し20分ほどバスを待ちました。

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ミッション-2 / バスに乗る

東京と同じ感覚で「前」からバスに乗りこみ、運賃を支払おうとしたその時、

目の前に衝撃の光景。

なんと、お金を入れる機械はなく、単なるアクリルの箱しかないのです。

Cさんの手紙にかかれていた「バス運賃はちょうどで支払うこと」の意味がようやくわかりました。

どうやらカナダではバスを乗る時はお釣りが出ないため、

「ちょうど」で支払わないとダメらしい。このシステムは衝撃的でした。

バスの中はいたってシンプル。座席と手すりだけ。

「降ります」ボタンはなく、前から後ろに張り巡らされたひもを引くと

「カン」とベルがなる仕組。

当然、次のバス停の案内やバス停の表示もありません。

現代では交通系ICで支払えるが、現金の場合はお釣りが出ないので注意が必要です。

バスは前乗りですが、混雑時は後ろのドアからも乗車でき、降りる時に支払います。

 

バス会社によっては次の停留所が電光掲示板に流れるらしいです。

降車する時は「Thank you」と言って降りるのが礼儀なので、Let’s try

 

バスを乗り継ぎをしたい場合は「Transefer Please」と運転手に伝えればもらえますよ。

 

 

バスに揺られ20分くらい経っても「マクドナルド」が見えてきません。

もちろん見過ごしてはいません。

「もうちょっとかな…」と思っているうちに終点に着いてしまいました。

目の前にあるのは大きなモール。

勇気を振り絞って近くにいた人に「ここはダウンタウン?」と聞くと、

答えは「No」。実は真逆だったらしい…。

この時「ポキ」っと心が折れた音が聞こえました。

「はじめてのおつかい」ならぬ「はじめてのバス」のミッションは大失敗に終わりました…

落胆と疲れでのどが渇き、モールの中で買ったオレンジジュースを外のベンチで飲み

「バスにも乗れない自分への悔しさと情けなさ」で自然と涙が出てきました。

しかし、なぜ私がダウンタウンと真逆のモールに来てしまったのか、

その原因は【3話】で少し触れた「右側通行」なんです。

バスを待っている私の左手がダウンタウンのある北側。

バスは右手から来て乗り込むと勝手に思い込んでいましたが、

右側通行のカナダでは左からバスが来て右へ向かいます。

つまりここにやってくるバスは北から南へ向かうのです。

普通なら気づくかもしれませんが、当時の私は何の疑問もなく乗り込んで、

真逆に向かってしまったのです。

日本のように左側通行の国はこんなにあるんですよ。

  • 英国
  • アイルランド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • インド
  • マレーシア
  • インドネシア
  • タイ

など

心が折れて意気消沈した私には、もうダウンタウンに行けるような状態ではなかったので、

家の住所を頼りにバスに乗り込み、降りる際にアナウンスをしてもらうよう運転手にお願いしました。

家を出てからどのくらいの時間が経ったかわすれましたが、

へとへとになって家に帰るとCさんが待っていてくれました。

「どうだった?Bus Pass買えた?」と聞かれ、

これまでの話を伝えると大爆笑されました。

一瞬「イラっ」としましたが一緒になって笑ているうちに

「失敗しても何てことないな」と気持ちが吹っ切れ

「Bus Passを購入」というミッションは次回へ持ち越すと同時に、

一緒にダウンタウンへ行ってくれることになりました。

「はじめからそうしてくれれば良かったのに…」と思いましたが、振り返ると

この「スパルタ」が私に度胸と行動力を与えてくれたのだと強く感じる。

ちなみに、ダウンタウンでBus Passを購入した際にもらった時刻表はこちら。凄くシンプルです。

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Londonバスでは「主要バス停」のみ時刻表に記載されますが、その間のバス停は自分で予測して、その時間にバス停に立っていないとダメなんです。

しかも、バス停のポールについている「黄色い旗」を振らないとバスはと待ってくれません。

これは運転手によりますが、大人しくバス停に立ってるとスルーされることが何度もありました…

 

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